たかひで鍼灸接骨院


SABABU・・栃木県北部を中心としたタウン情報誌です。
健康相談室担当時の記事を抜粋して掲載しています。


「原因不明」VOL10

「口内炎」VOL12

「更年期障害」VOL13

「痛風」VOL14

「五十肩」VOL16

「心臓疾患」VOL19

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「原因不明」VOL10
原因不明といわれています・・

Q:病院で原因は分からないといわれました。鍼灸で治療できますか?(30代男性)

A:現代医学は、驚くほど日々進歩していますが、まだ原因不明の疾患はたくさんあります。風邪の原因はウイルスですが、症状を緩和する薬はありますが「治る」のはその人の自然治癒力に頼るところが大きいです。検査機器や新薬、手術などどんなに新しい方法ができても病気を克服することは出来ないでしょう。ストレスや不安はありませんか?ちゃんと眠れていますか?食事をしっかりとっていますか?休めますか?
鍼灸治療は「気・血・水」、体質や性格、経絡の流れなどを見て診断し、経穴に鍼や灸を施します。あとはその人の自然治癒力だよりで「勝手に治ってゆく」わけです。人間の体には、科学では解明できないものすごいエネルギーと可能性があるようです。


「口内炎」VOL12
口内炎で悩んでいます・・

Q:口内炎がひどいんです。鍼灸で何とかなりますか?(20代男性)

A:口内炎は臨床でよく見かけます。多くは疲労や熱が原因で免疫機能が弱り、口腔内の常在菌が悪さをするようです。薬を塗ったりビタミン剤を飲んだりしますが治らず、さらに再発を繰り返すので厄介です。慢性化することが多く、口内炎だけでなく、舌炎や顎関節炎、口角炎も引き起こします。臨床上、扁桃が悪く、うっ血体質、胃腸障害、甘いものの取り過ぎによる血液の酸性化があるようです。
治療は、口の中を清潔に保つ頻回のうがいが一番です。されに循環や栄養、精神状態を観察し病源巣をつかみ治療を行います。特に舌炎や顎関節症は心配事やストレス、不安が強いようなので頚や肩、背中をほぐし、さらに側頭部と顔面部の緊張を取ります。症状の背後にある全身的な異常や内部環境の整備、生活習慣の改善など人間丸ごと捉える治療を志しています。


「更年期障害」VOL13
更年期障害です・・

Q:更年期障害で悩んでいます。鍼灸による改善方法はありますか?(50代女性)

A:更年期とは閉経の前後を言い、卵巣を中心とした性機能、各内分泌系の失調のため自律神経系の異常のよる、不眠や頭痛、めまいや肩こり、逆上や紅潮、冷えやのぼせなどの不定愁訴です。当院の患者を診ると無力体質で細身の方に強く表れ、肥満体系の人は軽症のようです。
治療としては、全身の主要な経穴を使い軽い刺激を加え、自律神経の活性化を目的としています。また腰下肢に刺激を加え、血行を促進させます。頭部の経穴は精神を鎮める効果がある為使います。さらに暗いイメージを持つことが多いようなので、人生のターニングポイントとして人生を見つめなおし、人間完成の豊かな熟年の時で人生を楽しむ時期であることを伝え、積極的に対処することをお願いしています。


「痛風」VOL14
痛風ですが・・

Q:.痛風で悩んでいます。よい対処法はありますか?(40代男性)

A:痛風は、体の中に尿酸が溜まり、血液、関節液、結節、骨などに過剰な尿酸の存在が確認されています。症状は足の親指、足首、膝などに熱と腫れ、猛烈な痛みが出ます。特に足の親指が一番多く、小さな音でも響くほどです。原因として遺伝やストレス、暴飲暴食で、8割が腎機能の障害を持っているとされています。腎障害は高血圧や動脈硬化、脳血管障害、心臓病の危険がありますので管理が必要です。
当院に来られる患者はほとんどが男性で交感神経緊張症、近視の方が多いようです。今は特効薬がありますのでいきなり鍼灸に来られる方はいませんが、慢性患者で発作が怖いので、体調管理としてかかる方がいます。治療は頚と腰を中心に軽い刺激で始めます。特に腎臓に関係した経絡を使い、温めるような治療が良いようです。さらに軽い発作の場合、指先からの瀉血と足の経絡のお灸が効くようです。


「五十肩」VOL16
五十肩ですが・・

Q:五十肩のようです。鍼灸の治療はいかかですか?(50代男性)

A:診断名は、肩関節周囲炎といい50歳前後に好発し、痛みのため運動制限が現れます。運動時痛だけでなく自発痛や夜間痛、熱感や腫れが見られる場合もあり多彩です。原因は外傷や使い過ぎなどの場合もありますが、多くは原因不明です。予後は大体良好ですが、短期間で治る場合と年単位で推移するなど個人差があります。痛みも軽いものから激痛まで様々です。
当院に来る患者を診ますと、生活や職場環境の変化やストレス、疲労に加齢が伴い、免疫系や自律神経系の失調を起こし肩関節周囲の脆弱化組織が痛むのではないかと思います。入院中や退院後、大病の後や風邪の後に起こしやすいところを見ると交感神経緊張状態が考えられます。また頸椎の異常やこり、腱板の浮腫、肩周辺の筋の緊張、関節の委縮などもありますので治療はバックグランドを考え、東洋医学的に診ていきます。


「心臓疾患」VOL19
心臓疾患で悩んでいます・・

Q:心臓疾患で悩んでいます。鍼灸による改善は見込めますか?(50代男性)

A:心筋梗塞や狭心症など命に係わる疾患は医師による経過観察が必要ですが、不整脈や動悸、めまい、立ちくらみや心臓神経症など付随症状による不快感などの治療に来院される方がいます。特に左側の身体症状が多いようなので、心臓に関係した経絡経穴を使います。また、心理状態と関係が深く、必要以上に心配することで「死」を意識し過ぎ、性格まで変わってしまったと家族から相談を受ける方もいらっしゃいます。
当院の治療は、全身に軽く鍼灸をし緊張をほぐします。脈や呼吸がゆっくり大きくなり、おなかの張りが取れたら血液の循環を良くする目的で四肢の関節周辺の経穴を使います。定期検査を受けることはもちろんですが、食事を控えめにし適度な運動、腹を立てないなどの指導と、病と向き合うこと、規制を受け入れ最善の生き方をする。なんでも思うとおりになると考えると、かえってそのために苦しむことになることなどアドバイスしています。